ユリコ☆の

S.S.D.T.とは?
 トライアル発祥の地、イギリスのスコットランドで毎年5月の初めに開催される世界最大のトライアルイベントで90年の歴史を持ちます。
 競技は、フォート・ウイリアムの大駐車場が毎日のスタート&ゴールで、1日30セクション、約200kmのコース、これを5〜7時間で走ります。
 1日目は北、2日目は南という具合に、方向を変え、舗装路から悪路、ムーアなどの湿地帯を6日間走ります。
 毎年世界各国から200〜300人の参加者があります。ちなみに、今年は273台のエントリーでした。

S.S.D.T.に行く!!
 1998年夏、自然山通信発行人・杉谷氏、オートスポーツ加古川・松井氏、TOM'Sの吉川氏3人がS.S.D.T.に行くという話が盛り上がり、松井氏に日ごろお世話になっている私もなぜか一緒に出場するということになりました(な、なんで〜)。
 ずーっとスキで長く続けてきたトライアル、S.S.D.T.なんて夢だったけど、一生に一度くらいこんなことがあってもいーかも?と参加することを決めたのでした。
 でも、本当は、6日間も走っていてイヤっというほどトライアルすれば、いいかげん足を洗えるかも、と思ったのです。

決めたはいいけど・・・
 出場すると決めたからには、完走したい。でも、それより何より無事終わりたいと願い、少しずつ自分のできる限りの準備を始めたけど、
 回りの人の反応が・・・・・!
 どんな過酷な大会か、まぁ皆さん脅かすこと・・・。
 あぁぁ、生きて帰れるか・・・・?

成田を発つ
 他の3人の男性達は、4/21に現地入り、マン島のレースや世界選手権観戦、ジョン・ランプキン家のパーティに行ったりととても楽しんだようす。
 何とかムリヤリ休みをとった私は、後れて4/29出発となりました。
 出発前の杉谷アドバイスに正直に従って用意した工具、スペアパーツをつめたスーツケースは38kg、とーぜんエコノミーでは重量オーバー。
 30kgまではオマケしても、8kg分の追加料金4万円払えって言われた(1kg5千円だって!)。えーい、ブーツはいて、メットかぶって、ウエアー着て飛行機乗るぞ−と暴れてみたら、係りの人に、本当は手荷物も5kgまでだけど、スーツケースだけ軽くすれば大目に見ると言われて、その場でとりあえず、かさばらず重いモノ、工具とパーツ類を機内持ち込みバッグに詰め込む・・・・・。
 ふ〜、やっと手続き済んだ、と思いきや、今度は手荷物検査でひっかかります。バッグを開けると、24ミリメガネ、ドライバー、スパナ、チェーンやステップ、アクセルワイヤーなど続々・・・・。
 検査の係りの女性、「こ、これ、なんですか?」
 スパナやドライバーは機内持ち込み不可となり、箱に入れられスーツケースと一緒に空港渡しとなりました。

イギリスでも・・・・
 イギリス入国もバッグ検査で、残っていたチェーン、ステップ類がひっかかります。今度は英語・・・。
 でも、一緒に入っていたヘルメットを見て、「あーバイク乗るのね」とすんなりOK!

フォートウイリアムへ
 手続き済んでレンタカー借りて、フォート・ウイリアムに向かって走り出せたのは夜10時過ぎ、途中グラスゴーで1泊して30日の正午にスタート地点となる駐車場にやっと到着。
 杉谷・西巻(今回オフィシャルの手伝いに来ていました)組と、2人のスカイパーフェクTVの取材カメラマンと合流しました。
 翌5/1にバイクの調子をみるため10分くらい乗ったのみで5/2の車検、受付となりました。
 フォート・ウイリアムでは乗るところはありません。事前に練習したい場合は、現地に入る前に。今回、他の3名はジョン・ランプキンの家の周辺で、ジョンの案内ですごいところで練習したらしいです・・・・。
Pre '65

車検と受付
 まず、スタート地点から3km程離れたところにある、ミルトンホテルに行き、そこで受付をします。その際、6日間のガソリン給油、ドリンク、スナック類などのサポート代金として120ポンド(約24,000円)払います。
 ゼッケンをもらい、今度は車検へ・・・。
 車検は新車なのでなんの問題もなく、OK。

パレードで気分はスター?
 もろもろが済んだあと、PM4:00から選手たちのパレードがあります。
 自国チームの旗を持って、ウィリーしたり、パフォーマンスしながら、タウンセンターの中を273台のバイクが走るんです。沿道には人がいっぱいいて、さながら貴乃花優勝パレードのよう・・・?ちょっとスター気分。
 その時後ろに張り付いた怪しげなスペイン人、なぜか日本語で「たまらんなぁ〜、たまらんなぁ〜」・・・実は、この人アンドリュー・コディナでありました。
 きっと、黒山一郎が教えたにちがいない。
 また、駐車場にバイクを保管して、その日は終わり。
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